「吸わんと落ち着かん」はほんまやったんか?|逃げ道がタバコやったと気づいた日と、その先の話
「吸わんと落ち着かん」って、タバコを吸ってた頃よく言ってた。
仕事でも、プライベートでも、何かあるたびに「とりあえず1本吸わせて」って、口ぐせみたいになってた。
でも、禁煙してしばらくしてから思った。
ほんまに落ち着いてたんやろか? それ、ただ逃げてただけちゃうんか?
今思えば、自分にとってのタバコは、“ひと息つくためのもの”じゃなくて、
気持ちのモヤモヤとか、向き合いたくないことからの逃げ道になってたんやと思う。
今回は、そんなふうに「逃げてたこと」に気づいた瞬間と、
禁煙して“失ったもの”と“手に入れたもの”を、振り返って書いてみます。
タバコは“落ち着くため”じゃなく、“逃げるため”やったんかも
吸ってた頃は、イライラしたら1本、不安でも1本、何かの合間にはとりあえず1本。
「落ち着くため」と思って吸ってたけど、今振り返ると、
あれは落ち着くためじゃなくて、現実から一瞬でも離れるために吸ってたんやと思う。
頭で整理する前に手がタバコ探してて、
“考える前に煙に巻いてた”みたいな感じ。
しかも吸ったら気持ちがスッキリすると思ってたけど、
結局、吸っても何も解決してへんことに気づいた瞬間が何回もあった。
禁煙してから感じたのは、喪失感
「これで体も気持ちもスッキリするやろ!」ってちょっと期待してたけど、
実際は全然そんなことなくて、なんかポカンと穴が空いたような感覚やった。
今まで何かあるたびに頼ってたタバコが、もうそこにない。
「自分の中の“逃げ場”がなくなった」ってのが、地味にキツかった。
喫煙所っていう“居場所”もなくなったし、気持ちを落ち着けるリズムも崩れて、
自分だけテンポがズレてる感覚がずっとあった。
少しずつ“手に入ったもの”もあった
タバコ以外の“気持ちの切り替え方”が見えてきた。
ガム、水、ストレッチ、運動。
「吸う」以外に選択肢を持てるようになったことで、
ちょっとずつ心に余裕ができた気がする。
健康・お金・家族との空気感もやっぱり変わった。
「吸わなくても大丈夫やん」って思えたときの感覚は、
小さいけど、自分の中で確かな自信になった。
まとめ:「落ち着く」は思い込みやったんかも
禁煙してみて思ったのは、
「タバコってほんまに必要やったんかな?」って疑えるようになったこと。
イライラしたら吸う。悩んだら吸う。考えたら吸う。
それって、ただのクセやったんかもしれん。
実際は、タバコがなくても考えられるし、落ち着けるし、なんとかなる。
むしろ、やめてからのほうがちゃんと向き合える時間が増えた。
逃げ道を手放すのは怖かったけど、
その先には、意外とちゃんとした場所と時間があった。
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